『Ghanasoccernet』は、「イスラエルの諜報機関モサドは、ガーナ代表監督アヴラム・グラント氏に、エジプトへ渡航しないよう警告した」と報じた。
イスラエル諜報特務庁、通称「モサド」は世界でも最高クラスのスパイ組織として知られており、その情報収集能力や秘密工作の力はCIAにも匹敵するという。
そして、そのモサドが警告しているのが、今週末に行われるワールドカップ予選、エジプトとのアウェイゲームだ。
ガーナ代表監督を務めているのはかつてチェルシーも率いたアヴラム・グラント氏。彼はイスラエル人である。
このままではアラブ諸国に入国することすら出来ないため、彼はガーナの監督を務めるためにポーランドの国籍を取得したのだ。
だが、これでもちろんアラブ諸国の反イスラエル感情を抑えられることは出来ない。現に彼を攻撃しようとする計画を立てていた一部のファンが検挙されているほどだ。
木曜日に行われたモサドの会議において、彼らはアヴラム・グラント監督にエジプトへの渡航を自粛するよう要請する決議を採択したとのこと。
しかし、もちろんアヴラム・グラント監督はこれに従うことはなく、エジプトサッカー協会は彼を守るために最大限のセキュリティを提供すると約束した。
ガーナとエジプト、そしてイスラエルやパレスチナとの政治問題も絡んだ強烈な試合は、13日の現地時間18時にキックオフされる予定だ。