ボスコ・ジュロヴスキ監督の就任や田中マルクス闘莉王の復帰によって、一時はJ1の降格圏を脱した名古屋グランパス。

しかし“ショック療法”も長くは続かず、先日行われた湘南ベルマーレ戦に1-3で敗れ、クラブ史上初となる降格が決定した。

すでにクラブの功労者である数選手との契約を打ち切るのではないかとも伝えられており、シーズンが終了してもニュースが連日伝えられている。

そんな今季の名古屋においてチーム内得点王に輝いたのが、FWロビン・シモビッチだ。

昨年12月、スウェーデン1部ヘルシンボリから加入したシモビッチ。

199cmという圧倒的な体格で存在感を発揮し、ファーストステージでは9ゴールをマーク。セカンドステージは負傷もあって2得点しかあげられなかったが、シーズンを通してのゴール数を二桁に載せた。

そんなシモビッチは今季のJ1で得点ランキング12位タイとなる11点をあげているのだが、その全てが「チームの1点目」であったという。また、11ゴールのうち72%にあたる8点が名古屋にとっての先制点であった。

チームは降格してしまったが、シモビッチの活躍がなければ名古屋はもっと厳しい戦いを強いられたはずだ。

ちなみに『Opta』によれば、今季のJ1において名古屋はロングパスの比率が最も多いクラブであるとのこと(20.48%)。こうした数値も、シモビッチの高さを活かすために用いられた戦術ゆえだろう。

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