香川真司や柿谷曜一朗、山口蛍など幾多のタレントを輩出してきたセレッソ大阪。
今季からU-23チームがJ3に参入し、才能豊かな若手選手が溌剌とプレーしているが、先週末に行われたY.S.C.C.横浜戦でこんなプレーがあった。
0-0で迎えた8分、C大阪は最終ラインでDF池田樹雷人がボールをキープ。
するとここから左足で低弾道のロングフィードを送り、YS横浜の背後へとパスを通す。最終的にはここに走り込んだ米澤令衣が冷静にボールを流し込み、C大阪があっさり先制に成功した。
ピッチの後方から正確なロングパスを蹴った池田樹雷人。1996年9月17日生まれの20歳で、名前は「じゅらと」と読む。
東京都出身の池田はユース時代を三菱養和SCで過ごし、2014年に行われた日本クラブユース選手権で優勝を経験。その後、2015シーズンからセレッソ大阪に加入し、現在は主にU-23チームでプレーしている。
池田はセンターバックや左サイドバックを本職とするプレーヤーで、最大の武器はその左足。正確なキックと展開力を兼ね備えており、将来が楽しみな近代型のDFである。
いくらフリーであったといえ、これだけ美しいロングフィードを蹴ることができる選手はそういないだろう。ボールはしっかりとスピンがかかっており、受け手となった米澤としてもコントロールがしやすかったはずだ。
池田は同じC大阪出身のレフティーである扇原貴宏を憧れとしているよう。トップチームでの出場経験は未だないが、その左足が脚光を浴びる日もそう遠くはないはずだ。