2016年のJ1も2ndステージを終えチャンピオンシップを残すのみとなった。
熾烈なJ1残留争いの中、「デスYMCA伝説」をはねのけて残留したのはアルビレックス新潟だった。
大宮の元祖「残留力」
かつてJリーグで「残留」と言えば大宮アルディージャがその代名詞であった。2005年にJ1に上がると常に二けた順位なうえ、最終節付近まで残留争いに巻き込まれることが多かったがJ1に残り続けた。しかし、2014年にJ2降格、2015年にJ1再昇格、今季はクラブ最高順位である年間5位と大きく躍進した。
大宮アルディージャのJ1順位遷移(2005~2014年)
2005年 13位 勝ち点41
2006年 12位 勝ち点44
2007年 15位 勝ち点35
2008年 12位 勝ち点43
2009年 13位 勝ち点39
2010年 12位 勝ち点42
2011年 13位 勝ち点42
2012年 13位 勝ち点44
2013年 14位 勝ち点45
2014年 16位 勝ち点35(J2降格)
さて、今季のアルビレックス新潟であるが積み上げた勝ち点は30である。一般的にヨーロッパのリーグでは34試合制(18チーム)ならば勝ち点37が残留の一応の目安、40とればほぼ安全とされている。上述の通り「残留王」で知られる大宮でも勝ち点37未満のケースでは2007年に残留があるものの2014年にはJ2降格をしている。新潟の勝ち点30が如何に低い数値かわかっていただけただろうか。
さて、「新・残留王」アルビレックス新潟の過去シーズンを含めた順位と勝ち点の推移を見ていこう。