『Daily Mail』は「元イングランドB代表FWダリアン・アトキンソンが、警官のテーザー銃(スタンガン)によって死亡した」と報じた。
ダリアン・アトキンソンは1968年生まれの48歳。かつてイプスウィッチ・タウン、シェフィールド・ウェンズデイ、レアル・ソシエダ、アストン・ヴィラなどでプレーしたストライカーである。
特にシェフィールド時代にはイングランドB代表に選出された経験を持ち、1991年からはアストン・ヴィラで長くプレーしたことで知られる。
トルコのフェネルバフチェ、フランスのメス、マンチェスター・シティなどにも所属した経験があり、晩年にはアジアに活躍の場を移してアル・イティハド、大田シチズン、全北現代でもプレーした。
記事によればダリアン・アトキンソンは15日、父親であるアーネストの家から出た後、警官に取り押さえられたとのこと。
その際に彼はドラッグかアルコールによって酩酊した状況にあり、激高していたようで、父の家のドアを叩きながら「ホームレスになる!」と叫んでいたという。
隣人によって呼ばれた警察との間で何らかのトラブルが発生し、その結果警官が持っていたスタンガンが使用されたようだ。
その後緊急救命措置が行われたものの、ダリアン・アトキンソンは午前三時に息を引き取ったことが確認された。
父親のアーネストによれば、ダリアンは引退後に腎不全を患ったことがあり、近年は不安定な精神状態が続いていたという。
テーザー銃はスタンガンの一種で、肌に突き刺す形で電流を流し、対象の相手を気絶させるという非致死性武器。
拳銃のように生命にかかわる可能性が低いと考えられ普及が進んでいるものの、イギリスでは6月にも元兵士のスペンサー・ベイノン氏がこれによって心停止を起こし死去している。