かつてチェルシーやハンブルガーSVでトライアルを受けるなど将来を嘱望されていた21歳の元スウェーデン人選手の話題を地元紙『expressen』が伝えている。
彼の名前はヨセフ・ハルグレン。
ラルジェ=アンゲレーズIFというクラブでは弱冠15歳でレギュラーとなり、スウェーデンのユース代表でもプレーしていた。
ただ、当時の監督は「素晴らしい選手だったが当時から目に闇があった」と語っており、ピッチ外では問題があったそう。それでもその才能は高く評価され、チェルシー、ハンブルガーSV、ヘーレンフェーン、レンジャーズといった名立たるクラブでトライアルを受けた。
だが、彼は突如練習に姿を見せなくなってしまったという。その後、ヨーテボリに移るも同じようにドロップアウトを何度も繰り返したそう。関係者によれば、彼が成功できるようにクラブは出来る限りのことをやったが、それでもうまくいかなったという。
その後彼は道を外れてしまった。
そして、2015年3月18日、レストランに武装したマスク姿の男達が突如乱入。店内にいた25歳の男性が射殺されたほか、客8人も負傷した。また店外にいた20歳の男性も巻き添えになり死亡したという。
武装集団5人のうちのひとりがハルグレンとされており、彼は否認していたもののこのほど14年の懲役刑が宣告されたとのこと。
ヨーテボリでは選手もコーチ陣も彼を手助けようとしていたそうで、当時の関係者はこう語っている。
「もし彼が我々と同意したことをやっていれば、サッカー選手になっていただろう。そう確信している。
だが、他の選手はそうなったが、ヨセフ・ハルグレンは決してそうはならなかった」