―メンバーなんですけど、中村選手とオーバーエイジを除くとほぼ予選を戦ってきた選手です。まとまりを重視されたと言ってましたけど、最終予選が終わってから新しい選手を新たに加えるというよりも、やはりこれまでのまとまりを重視したっていう捉え方で宜しいんでしょうか?
手倉森「まるで昨日のミーティングを盗み聞きしていたような質問(笑)
本当にいろんなことを考えました。新しいメンバーも実際トゥーロンでも試して清水のキャンプにも呼んで。
可能性を探り続けてそのなかで選手たちの評価をスタッフでしてきた時に、そういう話もやっぱり出ました。『結局最終予選のメンバーだよね』っていうのは、話してるうちに最後そういうセリフが出たくらい、あとから気づいた話でしたよね。
良いところに気付きました(笑)」
―韓国代表はオーバーエイジ3人海外組です。本気で金メダルを獲りにいくと宣言しているブラジル代表も37歳のGKが入りました。今日メンバーを見て一番痛感しているのは、もちろんこれからでしょうけど、世界の修羅場をくぐっている選手がほとんどいないと思いました。これからどうやって経験のない選手たちにムチをいれていくのか。それを具体的に知りたいです。
手倉森「日本の国として修羅場をそう簡単にくぐれるのかっていうね。
だからこそ修羅場を与えなければいけない選手はまだまだいると思っています。
僕は日本のサッカーのこれからというところでの勝負はロシアワールドカップにくるだろうな、と。そこに対してこの若い世代とこの3人がそれに可能性を持ってほしい。是非、リオ五輪を修羅場にしてほしいなという考えでこのメンバー構成をしましたから。
僕は修羅場を経験していないということはこのメンバーを見て一切考えていなくて、是非修羅場を通らしたいなという思いの方が強かったので。
この大会を経験したメンバーが間違いなくロシアへその修羅場を運んでくれるだろうなと思います」