―さきほど『押し込まれる展開を想定して後ろを厚めに』というお話でしたけど、それ以外に対戦相手の特徴を考えたメンバーなのか、もしそうであれば言える範囲でどういう選考の理由だったのかというのと、主将は遠藤選手のままで宜しいですかという確認をさせてください。

手倉森「もちろん対戦国を見据えてのメンバー選考にもなりましたし、対戦国の環境も見据えたメンバー選考になったし。

ナイジェリアだからこのメンバー、コロンビアだからこのメンバー、スウェーデンだから…というのに対して、どこにも準備しうるメンバー、個性じゃないかなと。トータルに考えて決めました。これは事前にマナウスに行ってこれたのが大きかったなと思いますし。

キャプテンは遠藤のまんまでいきます。遠藤のままでリオへ渡ります(航とかけている)」

―『選手のコンディションを見極めながら』というところでしたけども、岩波選手の今のコンディションの状態、監督はどのように認識されていますでしょうか?

手倉森「毎週、協会スタッフが情報を取りながら実際に足を運んで彼のトレーニングをしっかり見て、僕自身もその映像を常に見させてもらっていました。

思った以上に回復が早くて、彼は来週から完全合流すると。ともすれば9日の試合に間に合うという状況まできてるという情報をもらってます。

このチームに絡み続けてきた彼。間違いなくコンディションをそこに持ってこれるだろうなというところをオレの中で確信しました。

あと、南アフリカ戦の時にサポーター席で日の丸に“岩波!”って書いてたのがやけに目立ってたなっていうね(笑)

以上です」

―大会の具体的な目標は何でしょうか?

手倉森「今日の映像で、『僕の目標は15連勝してメダルを獲る』というのがあったと思います。

一次予選の3連勝と、最終予選の6連勝で今9つ積み重ねてますけども、あと6個勝てば15個でそうなれば金メダルだ、と。

最低でもメダルを取りたい時に金メダルを目指さなければどうにも引っかからない、どうにもこうにもなくなるっていうね。

だからこそメダルを目指して、一番上のメダルを目指してやりたいなと思います」

【次ページ】記者に「良いところに気付きました」と話した手倉森監督