ジェラール・ピケ
(なぜスペインはレベルが落ちた?)
「思うに、そこには多くの理由がある。選手のレベルだけではないよ。
フットボールのスタイルだ。それは我々が同じことをやっていたとしてもだ。
我々がやらなければならないと思っているスタイルは効果的ではなかった。すべての点でわずかに。
大きな反攻をしなければいけない。チームのスタイル、そしてレベルの両面でね。そして、前向きに進めていく。
明らかに、まずは2018年ワールドカップの予選を突破しなければならない。しかし、もし大きなコンペティションで勝つチャンスを得たいのなら、もっとレベルを上げなければいけないよ。
ベスト16で敗退した時、そこから多くのポジティブな点を取りだせるとは思わないものだ。しかし、初めてEUROに出た選手たちは経験を得たし、それは将来のためになる。ロシアW杯に向けてね。
そして、もう一つのことは、我々がもはや優勝候補ではないということを見せた点だ。我々は競争できるだけのレベルは持っているが、ロシアに向けてはもっと大きな改善をしなければならない。
僕はグルジア戦で負けた後にも言った。人々は我々のことを優勝候補だと言っていると。なぜなら、我々はスペインであるからだ。しかし、今や我々は最強の代表チームではない。
そして、それはイタリア戦でも、クロアチア戦でも見せたことだ。我々はとてもいい選手を持っているが、大きな大会で勝つために十分な力は持っていないのだ。
我々はもう自分たちが優勝候補でないことを知っていた。スタートする前にも言っていた。出来るだけ高い位置まで進みたいと。
しかし、その橋は既に落ちてしまった。最も厳しい相手と対戦することになり、最も難しい道をたどり、心の中に山を作った。すべてを克服しなくてはいけなかった」
ピケ語る、なぜスペインはレベルが落ちたのか
Text by 石井彰(編集部)
カズに憧れて全身赤のスーツを買ったことで校内一の人気者になったが、中身が伴わず一発屋で終わったというエピソードを持つ島根県出身のエディター。その影響か赤いチームを好み、ヴァランシエンヌ、レイションエス、ノッティンガム・フォレストなどを応援している。
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