ジェコもピャニッチも来ないが、それでも…

当初予定されていた招集メンバーからは大幅に変更があり、13名がout、2名が追加招集となった。結局、海外のビッグクラブに所属するエディン・ジェコ、アスミル・ベゴヴィッチ、ミラレム・ピャニッチらは来日しなかった。

背番号は1から26に振り分けられているが、来日したのは21名と少ない。そのうち1/3の7名が国内リーグでプレーする選手たちで、メフメド・バズダレヴィッチ監督の希望する「国内でプレーする選手にチャンスを与えたい」という意向に沿ったものになった。

ちなみに、バズダレヴィッチ監督はジェリェズニチャルや代表チームで長くイヴィチャ・オシムの指導を受けていたため、「オシムの弟子」と言われることもある。また、今回のJFAでは「バジュダレヴィッチ」と表記されているが、その他にも「バジダレヴィッチ」など日本語表記が揺らぎやすい。

とはいえ、内田篤人の同僚DFセアド・コラシナツ、乾貴士の同僚MFイゼト・ハイロヴィッチなどメンバーが強力であることには間違いがない。

目指せ2m、ボスニアのハルクことジュリッチ

今回あえて推したいのは、ミラン・ジュリッチだ。

JFAのメンバー表では、198cm、98kg、チェゼーナの公式サイトでは199cm、94kgと2mまであと少しという巨人だ。

イタリアで育ちチェゼーナの下部組織出身で、現在もチェゼーナでプレーするジュリッチ。一度パルマに買い取られ、その後はローン暮らしが長かったこともあり長友佑都とは在籍期間は被っていない。

高さ強さはもちろんだが、余り得点力のあるタイプではない。今季、セリエBで7ゴールをあげているが、セリエAでのキャリアハイは28試合2ゴールと決定力に難を抱えている。

だが、U-21代表ではドイツ代表相手に前半でヘディングだけでハットトリックを達成したことがある。A代表チームでも昨年10月に2ゴールをあげている。当然、キリンカップでも得点量産に期待がかかる。

Jリーグでは、かつてオーストラリア代表のジョシュア・ケネディら大柄なフォワードが活躍した。日本代表ともし当たることになれば、身長差は大きいだけにジェコよりも怖いかも知れない。

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