J1で首位を走っていた浦和レッズは先週末、ホームでアルビレックス新潟と対戦しスコアレスドロー。
上位争いを演じていた川崎フロンターレが勝利したことから、2位に転落してしまった。
浦和がリーグ戦で無得点だったのは、第6節の横浜F・マリノス戦以来5試合ぶりのこと。6戦未勝利の新潟としては上手く守ったとも言えるのだが、そんな戦いぶりを象徴するようなプレーがあった。
56分、新潟選手が出したボールが逸れてしまい浦和DF阿部勇樹がカバーリングに入る。
しかし、ここにFW山崎亮平が追走していくとタッチライン際でスライディングをしボールを奪取!ここから一人でカウンターアタックを仕掛け、最終的には遠藤航もかわしシュートまで持ち運んだのだった。
山崎亮平は八千代高校からジュビロ磐田に加入したアタッカーだ。U-18~U-21日本代表の経験もあり、ロンドン五輪に向けたアジア最終予選でも活躍したが、本大会ではバックアップメンバーとなった。
山崎はこの場面で、ボールを残すためのスライディングを見せている。
対峙していたのが阿部であったことを考えるとボールを奪うのは簡単ではなかったはずなのだが…カウンターに繋げるべくこのような角度からスライディングにいったのではないだろうか。
山崎のウリは積極果敢にゴリゴリと仕掛けるそのドリブルであり、小柄ながらボディバランスも強い。そんな山崎の強引さが見事に出たシーンであり、見ていて清々しいプレーであった。