Jリーグが発刊している『Jリーグ規約・規程集 2016』には「J3リーグへ参加するJ1およびJ2クラブが編成するU-23チームに関する特則」という項があり、その第23条にはこのような記載がある。
J3リーグへ参加するJ1およびJ2クラブが編成するU-23チームに関する特則
第23 条〔規律委員会による処分〕
各リーグは別大会として扱うため、警告累積、退場、出場停止は別のリーグには影響しない。
Jリーグでは、各カテゴリを別大会と扱うようで、そのため出場停止や累積警告、退場といった処分は他のリーグに影響しないのだそうだ。
管轄がJリーグである以上、同じコンペティションとして認識するのが一般的な気もするのだが…Jリーグではこのように決めているらしい。この決まりにより、岩下は15日に行われる柏戦に出場できるわけだ。
ちなみに今季からガンバ大阪、セレッソ大阪、FC東京の3クラブがU-23チームを発足させており、J3で戦っている。基本的には23歳以下の選手にのみ出場機会が与えられるのだが、五輪同様「オーバーエイジ」が認められている。
第20 条〔登録等〕
(4) 試合エントリーメンバー
U-23チームの試合エントリーメンバーは、本条第2項のU-23チームの選手登録がなされた選手によって構成されなければならない。ただし、試合エントリーメンバーの内、3名は、U-23チーム編成クラブに選手登録された選手のうち、U-23チーム選手登録がなされていない選手(以下「オーバーエイジ」という。)の出場を認めることとする。また、ゴールキーパーに限り、追加で1名のオーバーエイジを認めることとする。
つまり、29歳の岩下はオーバーエイジとしてガンバ大阪U-23でプレーしていたわけだ。おそらく、負傷明けの調整としてU-23の試合に出場したのだろう(こうした起用はU-21プレミアリーグでも見られる)。
ガンバ大阪では岩下以外にも二川孝広や藤ヶ谷陽介、藤本淳吾といったトップチームに在籍する選手がU-23チームで公式戦に出場している。
ちなみに、U-23チームで1分でも出場すれば、同日行われるトップチームでの公式戦には出場することができなくなる(エントリーのみであれば出場は可能)。
なお、試合はガンバ大阪U-23が2-1で勝利。J3で現在6位につけている。