―室屋選手と松原選手が怪我で離脱されているなか、オランダから際選手が選ばれてますけれど、サイドバックというのはどのように強化していきたいというか、新たな発掘というところでもどのように考えていらっしゃいますか?

手倉森「このように考えてますね。ファン(ファン・ウェルメスケルケン・際のこと)を呼ぶというふうに。

いなくなったから違うやつを探せというお知らせだと思ってますから、そこに対してこのファンが浮上してきてね。実は彼はどこでもできると。このメンバーに入っている亀川も両サイドできる。もちろん外れた室屋もそうだったんですけど。

本大会になれば18人に絞らなければいけない、2つのポジションをやれることが条件になってくるというのがまた色濃くなってくるなと思った時に、サイドをやれるという条件は非常に大事だと思っています。

そういう意味でこのファンは両サイド、そしてボランチのところもこなせるという。前節は左のサイドハーフで出てたっていう。ロングスローもあるし。今までU-23代表が武器として持てなかった部分を彼が可能性として落とし込んでくれればなと期待はしています。

サイドバックに関しては両方やれるっていうのはね、これからちょっとした条件になってくると思います」

―新しい選手が今回6名入ったと思うんですけども、最終予選に入ってこなかった選手に対して、どういった戦術であったり理解度を落としこんでいきたいなと考えていらっしゃいますか?

手倉森「新しい選手もあの大会は見ていたはずだしね。だいたい自分が入った時のイメージを持ちながら来てくれると思いますから。

でもこの世代の選手たちは、僕は非常に理解度が高いなと踏んでいますし。

逆に言えばね、最終予選が終わった一回目のキャンプですかさずでまたこれだけ多くの人間が入れ替わるということは、今回のメンバーに選ばれない選手にも可能性があるということを示唆しているというのを是非感じてほしいなと。そういう狙いもあります」

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