『FourFourTwo』は「ニースに所属している元フランス代表FWアテム・ベナルファは、現役を引退しようと思っていたことを明かした」と報じた。

昨年1月にニースへの移籍を決めたものの、それがFIFAに認められず半年間の浪人生活を送ることになったベナルファ。

2014-15シーズン前半戦で所属していたハル・シティに加え、8月にニューカッスルでプレーしたU-21プレミアリーグが公式戦であると考えられ、ニースが3チーム目という判断が下ったのだ。

各方面からも疑問の声が上がる裁定を受けた後ベナルファは苦しい時間を過ごしたが、昨年夏に改めてニースに加入すると、序盤からゴールを量産。

先日筋損傷で4週間の離脱を経験することになったが、ここまでは12得点で好調ニースを牽引。かつての問題児ぶりも影を潜め、成熟した姿を見せつけている。彼は『Onze Mondial』の取材に対して以下のように話し、ニースはパラダイスだと語った。

アテム・ベナルファ

「あの時点では、そうだったね。僕は引退する意図を持っていた。リーグ側からの決断を聞いたとき、そういう衝動に駆られていたね。

自分に言っていた。

『これは良いことだ! さあ、呑もうぜ! 奴らは僕がプレーすることを望んじゃいないのか?

オーケー、なら放っておいてくれ! 僕は全てを辞めてやる。彼らはそれから後悔するだろうさ』

僕は全てを投げ出したかった。それほど長い間ではないけどね」

「(半年のブランクを経て復活し、今季はもう12ゴールだ)

地獄というのは、誰もが僕から背を向けてしまった時のことだよ。そして、深いトンネルの終わりが見えないときだ。

自分だけで立ち向かわなければならない。誰も助けてくれない。濃霧の中を進まなければならない。

何処に行くのかすら分からない。間違った道に入ってしまった――それを理解しながら。僕はそのようなことをずっと経験してきたんだ。

今は僕を支えてくれるクラブ、特にクロード・ピュエル監督がいる。僕は幸運だ。

これまでの経験と比べれば、もはやパラダイスだね。孤独であるとは感じない。愛されていると感じるんだ」

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