FWズラタン・イブラヒモヴィッチ(スウェーデン代表)

彼はありえないゴールを決めることができるし、そのスキルで息を飲むような瞬間を作り出すことができる。だが、彼はバロンドールを勝ち取ったことはない。

トップレベルにおける能力を一貫して証明してきたし、リーグにおける成功では驚異的な記録も持っている。2003年から2011年までは、3つの国の5つのクラブで8つのタイトルを勝ち取った。

スウェーデン代表のキャプテンはいまだチャンピオンズリーグで優勝したことがなく、それが不利になってきたのかもしれない。

だが、プレーできた時はいつだってゴールを決めてきた。わずか1シーズンのみの在籍でしばしば失敗とみなされるバルセロナ時代も29試合で16ゴールを決めている。

MFアンドレス・イニエスタ(スペイン代表)

そのテクニックとビジョンで見る者を魅了するイニエスタ。急所を突くそのパスは近年のバルセロナとスペイン代表の成功においてキーファクターになっている。

チャビ同様に人目を引く人物ではないが、そのボールテクニックはフィジカル的欠乏を補って余りある。

彼は当世代において最もビッグゲームに強い選手のひとりだ。クラブと国のために極めて重要なゴールを決めてきた。とりわけ、2009年のCL準決勝対チェルシー戦、2010年W杯決勝戦などで。

バロンドールにおいては2010年に2位、2012年に3位となっている。だが、今やこの賞を勝ち取るチャンスは悲しいことに過ぎていったのかもしれない。

MFスティーヴン・ジェラード(元イングランド代表)

彼にはリヴァプールを去る機会が何度があった。そうすればより多くのトロフィーを勝ち取る結果になったかもしれない。だが、彼は少年時代からのクラブに常に忠実であった。

2003年からキャプテンを務め、2015年夏についにクラブを去った。中盤において全ての仕事を成し得るそのプレーで全盛期には世界最高のひとりであった。

チャンピオンズリーグ決勝で奇跡的な勝利を収めた2005年にはバロンドールで3位になった。

GKジャンルイージ・ブッフォン(イタリア代表)

GKがフィールドプレイヤーほどの賞賛を得ることは滅多にない。だが、この10年間ブッフォンほど一貫して素晴らしかった選手はいない。

2001年にGKとして史上最高額でパルマからユヴェントスへ移籍。とはいえ、その契約はユーヴェにとって非常に効果的なものであった。8度のスクデット獲得に貢献し、30代後半でユーヴェの守護神であり続けている。

ブッフォンはイタリア代表においても素晴らしかった。2006年W杯でのプレーはセンセーショナルであったが、その年のバロンドールでは2位であった。