先日、2015年度のFIFAバロンドール賞の発表があり、リオネル・メッシが通算5度目となる受賞を果たした(FIFA最優秀選手賞とバロンドールは2010年に統合)。

毎年1人しか選ばれない栄誉ある同賞。そんななか、『squawka』では、実はバロンドールを獲ったことがない有名(元)選手10人を取り上げていた。

記事自体は少し古いものだが、なかなかに興味深いので紹介する。

FWティエリ・アンリ(元フランス代表、引退)

アーセナル時代はおそらく世界でNo.1のストライカーであったアンリ。彼はガナーズとフランス代表の歴代最多スコアラーである。

驚異的な得点率とともに、彼はアシストも多かった。そして、そのスピードとスキルによって、絶好調時は止めるのがほぼ不可能であった。

彼はアーセナルの歴史的な無敗シーズンにおいて不可欠な存在だった。だが、2003年度の受賞者はユヴェントスのパヴェル・ネドヴェドで、彼は2位に甘んじた。2006年も3位に終わり、その年彼はCLとW杯においてどちらも決勝で敗れている。

MFチャビ・エルナンデス(元スペイン代表)

近年の世代を代表するような成功を成し遂げたバルセロナとスペイン代表。中盤におけるチャビの“支配”は、どちらのチームにおいても核であった。

この小柄なプレーメイカーのインテリジェンスとパススキルは彼を史上最も偉大な選手の一人にした。その正確な配球によって中盤から試合をコントロールし、1試合平均で100本のパスを定期的に通している。

テンポを刻むその能力によって、メッシのような選手が輝くことができる。バルセロナとスペイン代表の優位性が一時行き詰ったのと、このパスマスターが年齢にからめとられた(衰えた)ことは偶然の一致ではない。

DFパオロ・マルディーニ(元イタリア代表)

この20年間における最高のディフェンダーと評される彼はそのキャリアをミランに捧げ、セリエA最多出場(647)を誇る。

左サイドバックとセンターバックを同レベルでこなし、その落ち着き、ポジショニング、危険察知能力によって、若い頃から傑出した有望株であった。その後、7度のスクデット、5度の欧州制覇を成し遂げた。

バロンドールを3度獲得したロナウド(元ブラジル代表のほうだと思われるが、彼の受賞は2度のはず)は選手時代最も手強かった相手としてマルディーニの名前を挙げている。

2009年に40歳で引退した彼に敬意を表し、ミランは背番号3を永久欠番にしている。