3試合の戦いぶりについて
日本代表との初戦で『アウェーでの勝ち点1』という貴重なものを獲得したシンガポール。
そのベースとなったのはしっかり組織された「引き気味のコンパクトディフェンス+カウンター」である。
8月の親善試合ではカタールにボコボコにされてしまったが、その直後に行われたシリアとの本番では、敵地で健闘した。
最終的には60分にサンハリブ・マルキの突破でマークを外してしまい、クロスからアル・ジャーファルにゴールを決められてしまい敗戦。
とはいえ、その固い守備は機能しており、前半のカウンターチャンスをハイルル・アムリが一つ決められていれば結果は大きく違ったはずだ。
そして、10月に行われた2試合では彼らの望んだような結果が出た。
8日のアフガニスタン戦ではホームでありながらも相手にボールを持たせる展開にし、攻めさせて反撃を狙う形を指向。
いくつか危ない場面もあったが失点を逃れ、72分にコーナーキックから先制。それを決めたのがエースのハイルル・アムリであることも、彼らにとってはブーストになる結果だった。
数日後のカンボジア戦でもファリス・ラムリとファズルル・ナワズのゴールが決まって2点を先行し、最終的に2-1と連勝を達成。失点は喫したが好調は維持しており、日本が相手ならばこのような隙は見せてこないはずだ。