アメリカ代表のDFファビアン・ジョンソンがチームから離脱させられたと、『ESPN』が伝えている。
代表を率いるユルゲン・クリンスマン監督は「彼はチームに対するアプローチを考え直すべき」などとコメントしたという。
Defender Fabian Johnson has been sent home from #USMNT camp. http://t.co/XMTfkYBZxX pic.twitter.com/xjQolLLIoL
— ESPN FC (@ESPNFC) 2015, 10月 12
先日行われたコンフェデレーションズカップ出場を懸けたメキシコとのプレーオフにジョンソンは先発出場。延長111分までピッチに立ったが、そこで筋肉の張りを訴えて、ブラッド・エヴァンスと交代となっていた。この交代から、7分後にメキシコに決勝点が生まれている。
この件について、クリンスマン監督はジョンソンは怪我をしていなかったと述べており、その態度に不満を抱いたようだ。
「ファビアン・ジョンソンとかなり激しい口論をした。今日(月曜)彼を送還した。チームに関するアプローチを彼は考え直すことができる」
ジョンソンは8月から9月にかけてハムストリングの故障により試合を欠場しているが、アメリカ代表のスポークスマンはそれとは関係ないものだと断言したそうだ。
そして、クリンスマンはこうも続けたという。
「彼はもうやれないと言った。私はそれに反応して、交代させた。彼は怪我をする可能性を恐れた。だが、あの時点では怪我はしていなかった。痙攣を起こしていた。それは筋肉の問題だ。普通のことだ」
ジョンソンの交代はアメリカにとって最後のカードであった。クリンスマンはもしPK戦になった場合、GKブラッド・グザンに代えてPKストップのスペシャリストであるGKニック・リマンドを投入することを計画していたという。そのうえで、「こういった些細な事がしばしば違いを生み出す」とも述べていたとのこと。
この措置によって、ジョンソンはコスタリカ戦には帯同せず、所属チームであるボルシアMGに戻る模様。ただ、代表追放といった重い処分ではないはずだ。
そんなジョンソンは1987年生まれの27歳。もとはドイツ出身で、ドイツのユース代表経験もあったが、2011年からアメリカ代表としてプレーしている。ヴォルフスブルク時代には長谷部誠とも同僚であった。