22日にブラジル・ワールドカップに臨むアメリカ代表の登録メンバー23人が発表されたが、そこに2002年日韓大会から3大会連続出場中で同国歴代最多得点記録を持ち、その圧倒的なスピードと抜群の勝負強さでアメリカサッカー界に最も影響を与えた“小さな英雄”の名前はなかった。
アメリカのみならず世界中のサッカーファンに衝撃を与えたランドン・ドノヴァン(32)の落選。誰もが戸惑いと悲しみに暮れるなか、この発表直後にある人物がつぶやいたツイートが物議を醸した。
The son of U.S. national team coach Jurgen Klinsmann just deleted his account because he tweeted (then removed) this.
pic.twitter.com/LvbcS2JQ0l
— Bryan Armen Graham (@BryanAGraham)
2014, 5月 22
『ははははははドノヴァンはははは 私は電話の通知があるまで気付かなかったよ;););) はは』
ドノヴァンの落選を嘲笑するツイート(よく見ると名前が「ドナヴァン」になっている)。しかし騒ぎが大きくなったのはこれをつぶやいたのがドノヴァンを外したユルゲン・クリンスマン監督の実の息子ジョナサンだったからだ。
正確には不明だがジョナサン・クリンスマンは1997年生まれで、父親は言わずと知れた元西ドイツ代表のレジェンドにして現アメリカ代表監督ユルゲン・クリンスマン。父がアメリカを拠点に生活を送ってきたこともあり先月にはU-18アメリカ代表に招集され、現在はカリフォルニアにある協会直属のアカデミーチームに所属している。なお、父はFWだったが息子はGKである。
クリンスマンの思い切った選択に対する理解と批判が渦巻くなかで発せられた息子ジョナサンのツイート。アメリカサッカー界が生んだ偉大な先輩に対する敬意に欠ける内容はすぐに問題となり、事の重大さに気付いた彼は即座にツイッターのアカウントを削除したが、当然、このツイートはキャプチャーされた画像などを通じて拡散。各方面から批判を浴びることになり謝罪した。
「私はつぶやきを削除しました。それは非常に愚かだった。気分を害した人のために心から謝罪します」