モチベーション

最後にそもそもゲッツェはバイエルンでやるモチベーションがそれほどないのではないかということだ。

ドルトムントから移籍した際にはドルトムントファンのみならず、「裏切り者」と嫌悪感を抱いたサッカーファンは少なくないだろう。それほどまでの思いをして、移籍したもののさしたる結果は残せず、バイエルンファンに愛されているというわけでもない。

バイエルンはビッグクラブでありながら帰属意識が強く、ファンも地元出身の選手を愛する傾向がある。

今では不動の守護神、ノイアーもウルトラスに再三拒否反応を示された。また、クロースの移籍も根っからのバイエルン育ちではないクロースがミュンヘンでそれほど人気がなかったため本人に嫌気がさしたとも言われている。

結局今夏取り沙汰されていた移籍の話は頓挫し、ポジション争いに臨むとしたゲッツェだが、この環境の中で結果を残せるか甚だ疑問である。もしかすると早いところ移籍するほうが本人にとっては吉かもしれない。

ここまで活躍できない理由を書き連ねてきたが、それこそ私が彼に対する期待の裏返しなのだ。

ドイツ国内でゲッツェは100年に一人の逸材という評価もあり、こんなところで腐っていい選手ではない。世界王者へ導くゴールは彼がこれから始める伝説の序章に過ぎない。そう言えるキャリアを歩むことを望んでいる。

筆者名:平松 凌

プロフィール:
プロのフットボールライターを目指して、日々修行中。現在自分が何を書くのを得意としてるのか模索しています。自称国内屈指のバイエルンファンであり、話題に事欠かないチームに感謝してツイッターでは情報配信しています。

ツイッター: @bayernista25

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