彼のスタイルとは?

身長は決して大きいとは言えない。しかし、それを補って余りある技術を持っており、フィジカル的な能力にも決して後れを取らないのが彼の強みだ。

ボールを持てば簡単に奪われることはほぼないと言って良い。しかし、溜めを作って味方を使うタイプのパサーでもない。

1対1になれば切れのある突破で簡単に事態を打開する。中央が空けばカットインから両足から正確なシュートを放つ。味方の方が状況が良ければ、躊躇うことなくそれを利用できる。

それを嫌がってディフェンダーがファウルで止めれば、今度は高い精度を誇るフリーキックが飛んでくる。

本職と言えるのは左サイドのウイングであるが、ナント時代はシャドーストライカー、サンテティエンヌ時代は右、マルセイユではトップ下もこなしたことがあり、基本的に2列目ならばどこでも対応できる。

とにかく攻撃のセンスにかけては何も欠けることなく、そして全てがハイレベル。フランス・リーグアンでは長い間ずっと傑出した能力を示してきた選手であり、代表やビッグクラブでの実績が乏しいことで大きく過小評価されてきたとも言える。

イングランド・プレミアリーグであってもその能力が発揮されることは、アーセナル戦、そしてレスター戦の2試合で十分以上に見せたはずだ。

そして、彼は常にどのチームでも1年目より2年目にめざましい結果を残してきた。もし来季もウェストハムに残ることになれば、そのときにはさらにインパクトを残せるかもしれないが、ビッグクラブがこの選手を放っておくだろうか?

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