7月1日、リーガ・エスパニョーラのバレンシアは「CEOのアマデオ・サルボ氏、GMルフェテ氏、技術部門長ファビアン・アジャラ氏など5名のスタッフが辞任する」と公式発表した。

アマデオ・サルボ氏は1967年生まれの48歳。2013年6月にバレンシアの会長に就任し、その後かつてのレジェンドであるルフェテ氏をGMに、フアン・アントニオ・ピッツィ氏を監督に招へいした。

しかし昨年夏にはシンガポールの富豪ピーター・リム氏がクラブのオーナーとなり状況は一変した。

オーナー側の希望によって監督はジョルジュ・メンデス氏の顧客であるヌーノ・エスピリト・サント氏に置き換えられ、二つの派閥の間では意見の齟齬があるとも言われていた。

アマデオ・サルボ氏の記者会見のコメントでは「父親が癌を患っているために辞任する」と説明され、昨年12月から決定は既に下されていたと発表されている。

しかし、メディアでは他のスタッフが同時に辞めていることを考えれば衝突があったことは想像に難くないと報じられており、ブラジルU-23代表MFホドリゴ・カイオをメディカルチェックで落としたことが決定的な亀裂になったとも推測されている。

なお、後任の会長にはピーター・リム氏の夫人であるレイ・フン・チャン氏が就任していることもあり、今後はよりオーナー一派の権限が強くなることが予想される。

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