6月22日、『Gazzetta dello Sport』など各メディアは「元MLB捕手のマイク・ピアッツァ氏は、パルマの買収交渉から手を引いたことを明らかにした」と報じた。
3月19日に裁判所から破産宣告を受け、派遣された会計士の元で経営再建に向けて動いていたパルマ。スポーツ面での負債は2260万ユーロまで削減され、これを解消してくれる新たなオーナーを探していた。
しかし数回にわたって行われたオークションでは入札者が一人も現れることなく終了。その後個別の候補者との間で交渉を行っていたが、先日映画チェーンを展開しているコラード・グループの会長ジュゼッペ・コラード氏が撤退を表明していた。
そして今回最後に残っていた元MLB捕手マイク・ピアッツァ氏からも正式に撤退が表明され、パルマの購入に興味を持っていた人物全てが手を引いた形となった。
マイク・ピアッツァ
「私は大きな悲しみと悔やみを持って、パルマの買収交渉から撤退することを表明しなくてはならない。パルマのファンが大きな痛みを感じることは理解している。
プロジェクトの共同投資家も同じく、我々は必要とされる投資が持続可能だと考えられなかった。この基盤が非常に危うくなっているチームの現在の負債、そして将来の負債をカバーすることに。
支援してくれたパルマ市、そして仲間のマウリツィオ・フランツォーネ、ギボ・ジェラーリ、そしてビル・ホルムバーグには感謝している。この問題に対して、彼らの経験や助けは非常に貴重だった。
最後に、私は市長、そしてパルマの危機に解決策を見つけるために時間とエネルギーを費やしてくれた人々全てに感謝したい」
なお、パルマは今月末までに上記の2260万ユーロの負債を解消しない限り、プロリーグに留まる権利を得ることはできず、セリエD以下への降格が言い渡されることになる。
パルマFCはこれを受けて、公式サイトで破産手続きを行うために必要な決定をするため、債権者委員会、そして裁判官とともに会議を行う予定であると発表した。
全ての可能性が消えたわけではないものの、パルマの運命はほぼアマチュア降格という形になることが決定的となった。