かつて三浦知良も在籍したイタリアの古豪ジェノア、そのジェノアに何年もトップチームの背番号を与えられていないにも関わらず毎年の契約を更新されている選手がいる。
その選手の名前はディエゴ・マンゾーニ、1990年生まれのゴールキーパーである。
ローン生活を送った若手時代
ペルゴクレマというチームの下部組織で育ったマンゾーニは2007-08シーズンにはジェノアのプリマヴェーラにローンされ第2GKとしてエマヌエル・レデスマ、ミルコ・ラマンティアといったメンバーと2008年のヴィアレッジョ国際トーナメントを戦った。チームは決勝トーナメント一回戦でフィオレンティーナ相手に敗戦している。
翌シーズン、ペルゴクレマのトップチームに昇格したマンゾーニはシーズン途中にセリエD(実質5部)のメラーテにローンされ9試合の出場をしている。
2009年8月に将来性に期待したパルマに50万ユーロ(当時、約6500万円)で保有権の半分を買い取られる。セリエAのビッグクラブへの移籍は将来性を期待されてるのものだったが、このシーズン途中に古巣ペルゴクレマへローンで2試合に出場している。
ゴールキーパー多すぎなパルマ時代
ここまでは、良くある若手ゴールキーパーのキャリアである。トップチームに昇格、または引き抜かれるものの出番がなく下部リーグで経験を積むというものだ。
ところが、2010年夏に復帰したパルマでは、背番号が与えられずプリマヴェーラでプレーした。20歳を越えていたマンゾーニはプリマヴェーラではオーバーエイジの選手であった。
前のシーズンからゴールキーパーが余りがちだったパルマは正GKのアントニオ・ミランテ以下ニコーラ・パヴァリーニ、アントニオ・サントゥッロ、ステーファノ・ルッソと既に4名のゴールキーパーがいた。ルッソも前年はプリマヴェーラでオーバーエイジの選手としてプレーをしていた状況でマンゾーニはプリマヴェーラでも出番がなかった。