『Guardian』や『Mirror』など各メディアは「コロンビアのカップ戦で片腕欠損の選手がプロデビューを果たした」と報じた。
話題になっているのは16歳のアタッカーであるロレンソ・オレジャナ。カリベ大学で金融を学びながらプレーしている選手で、水曜日に行われたFCフニオールとのカップ戦後半に途中出場を果たした。
彼は生まれつき左腕の肘から先が欠損していることで知られており、世界でも非常に珍しい存在として有名である。
同じように右手に奇形を抱えながら活躍した伝説のFW『エル・マンコ』ことハイメ・グティエレス(2010年に死去)を思い出させると話題になっている。
ロレンソ・オレジャナ
「僕はいつも言ってきたが、自分はこの形で生まれてきたんだ。いつだって自分はこうだと受け入れている。それが、仲間に『ショートアーム』と言われても気にしない理由だよ。何のコンプレックスもないんだからね。
生まれてからずっとだ。自分の体は最初から完全ではなかったから、補うことが出来た。どんな健常者の選手にも劣らず、容易に動くことが出来る。誰も、僕が自然な方法で動くことを止めはしない。
希望を捨てるのは簡単なことだ。それが、僕が夢を探し続けている理由だよ。サッカーをし、そして大学を卒業するということをね」
ところが、その試合の後に彼は親友と隣人が亡くなったというニュースを聞くことになり、自身のSNSに「僕は彼に試合での出来事を話すことが出来なかった。メンバーに入らなかったとき、誰と一緒に試合を見れば良いんだ?君がしてくれたように、誰が毎朝挨拶を交わしてくれるんだ?」と悲痛なコメントを残している。