現コロンビア代表の10番といえば文句なしにハメス・ロドリゲス(レアル・マドリー)であろう。しかしあのカルロス・バルデラマが現役を引退して以降、コロンビアには何人も彼の後継者、つまり10番のゲームメイカーが現れては消えていった。
現在、中国・スーパーリーグの上海申花でプレーするジョバンニ・モレノもそのなかの1人。そんな彼が25日に行われた杭州緑城戦で素晴らしいオーバーヘッドゴールを決めていたのでご紹介しよう。
左サイドからの緩やかなコーナーキックを、狙いを定めて見事なオーバーヘッド!
約190cmと長身ながら卓越したテクニックを持つモレノ。2008年にコロンビア代表でデビューすると、ブラジルW杯への出場を目指し2010年に発足したエルナン・ダリオ・ゴメス体制で、同国の“新しい10番"として大きな期待を集めた。
しかし2011年2月の試合で重傷を負い、同年行われたコパ・アメリカを欠場。その後、ゴメス監督が暴力事件により辞任し、現在のペケルマン体制へ移行するなかでハメス・ロドリゲスが彗星のごとく登場すると、怪我から戻ったモレノの出る幕はなくなっていた。
代表での居場所を失ったモレノだが2012年夏に中国へ渡り、昨年はベストイレブンに輝いている。期待されていた頃が随分と昔のように感じられるがまだ28歳。これからの活躍に期待したいところだ。
なお、試合はこのモレノの先制ゴールとオーストラリア代表ティム・ケイヒルのPKにより上海申花が2-0で勝利している。