ドルトムントに加入して5シーズン目を迎えるランゲラクは、これまで31試合の公式戦に出場している。
この数字は決して多いとは言えず、カップ戦をメインに任されるのはランゲラク本人にとっては本意ではないはずだ。しかし、与えられた使命を確実にこなし、DFBポカールにおいて無敗を維持しているというのはクロップ監督にとってもこれほど心強いことはないだろう。
また、ランゲラクはこれまでバイエルンと4度対戦しているのだが、こちらも全勝しているそうだ。以下がその全成績である。
【2010-11シーズン】
ブンデスリーガ 第24節
バイエルン 1 - 3 ドルトムント
→ドルトムント勝利
【2011-12シーズン】
DFBポカール決勝
ドルトムント 5 - 2 バイエルン
→ドルトムント勝利
【2014-15シーズン】
DFLスーパーカップ
ドルトムント 2 - 0 バイエルン
→ドルトムント勝利
DFBポカール 準決勝
バイエルン 1 - 1 ドルトムント(0 - 2 on penalty)
→ドルトムント勝利
体格に恵まれ、空中戦にも強く、しかも飛び出しも上手いというセンスに恵まれたランゲラク。
2010年、メルボルン・ヴィクトリーは放出を拒んでいたが、ドルトムントの熱心な交渉により、海外移籍に成功。同年夏にはA代表にも招集された。日本代表MF香川真司とは仲が良く、遠征先では同部屋になることが多いという。
5月30日に行われる決勝戦でも、当然ランゲラクがゴールマウスを守ると予想されている。クロップ監督のラストゲームでもあるこの試合、ドルトムントのサポーターたちはきっと安心してこの試合の行方を見つめるはずだ。