現地時間15日、アンフィールドでヒルズボロの悲劇追悼セレモニーが行われた。

「英国フットボール史上最悪の事故」と呼ばれるヒルズボロの悲劇。1989年4月15日、ヒルズボロ・スタジアムで行われたFAカップ準決勝リヴァプール対ノッティンガム・フォレスト戦では大規模な群衆事故が発生し、96名もの死者と800名近い負傷者を出した。

リヴァプールでは毎年4月15日になると、アンフィールドで追悼式典を開催している。この行事にはクラブの選手も参加が義務付けられており、近年ではエヴァートンの関係者も出席している。そう、4月15日は英国フットボール界が心を一つに通わす日でもあるのだ。

追悼式典は今年で26回目。昨年も素敵な画像でその荘厳なムードをお届けしたが、今年もやはり胸にしみるシーンがあった。

例年このセレモニーではリヴァプールのサポーターズソングである『You'll Never Walk Alone』を参加者で合唱するのだが、その光景が素晴らしかった。

「ヒルズボロ・ファミリー・サポート・グループ」のマーガレット・アスピナルさんのスピーチに続いて登場したのは、アーティストのニール・マクホールさん。

マイクを手に取り『You'll Never Walk Alone』を歌い、KOPスタンドに出席したサポーターが心を一つにして犠牲者を偲んだ。

この事故により、従兄弟を亡くしているスティーヴン・ジェラードはおそらく今回がリヴァプールの選手として出席する最後の式典となるだろう。

ヒルズボロの悲劇から26年を迎えた15日、エヴァートンやマンチェスター・シティ、またマンチェスター・ユナイテッドといったライバルチームが一斉にソーシャルメディア上でリヴァプールへの連携を表明し、犠牲者に対して哀悼の意を捧げた。

遠く離れた日本からも、この事故でお亡くなりになった96人の犠牲者の方々のご冥福を深くお祈り申し上げます。

※なお、この記念式典の模様はリヴァプールのクラブTV『LFC TV』で無料で確認できます。こちらのURLからどうぞ。

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