29日、アンフィールドで行われた"Liverpool Allstar Charity Match"。
スティーヴン・ジェラードの呼びかけでリヴァプールに縁のある選手が集結し、ジェラードイレブンとキャラガーイレブンの2チームに分かれて試合が行われた。
もともとこの試合は、今シーズン限りで退団するジェラードに向けてのテスティモニアルマッチを行う方向で進められていた。しかし、結局は慈善試合という形で収益を財団に寄付するプランが採用されている。それでも、主役はもちろんジェラードであった。
しかし、この日のアンフィールドにはジェラードと同等の歓声を浴びたプレーヤーがいた。この選手だ。
"It felt like I hadn't been away - I felt like I was back home," says @XabiAlonso http://t.co/ArPdin7VNq #LFCAllStars pic.twitter.com/BUgYh3KrA2
— Liverpool FC (@LFC) 2015, 3月 29
バスクが生んだ“パスマスター"、シャビ・アロンソである。
2004年夏、レアル・ソシエダからリヴァプールへと移籍したシャビ・アロンソ。その高精度のキックとパスセンスは世界最高クラスにあり、スティーヴン・ジェラードとの中盤はリヴァプールサポーターの希望であった。
2004-05シーズンにはUEFAチャンピオンズリーグを制し、「イスタンブールの奇跡」と呼ばれた決勝戦では同点となる3点目を決めた。そのエレガントなプレースタイルと完成された人間性、また流暢な英語を喋れたことなどから地元サポーターに絶大な人気を誇っていた。
そんなシャビ・アロンソは2009年夏、レアル・マドリーへと旅立った。当時はまだプレミアリーグが開幕しておらず、シャビ・アロンソがリヴァプールサポーターにお別れを言う機会は存在しなかった。サポーターたちもきっと心のどこかにモヤモヤがあったはずだ。
そして昨日、シャビ・アロンソはついにアンフィールドに凱旋した。その時の映像が収められている。
こちらはキックオフ直前の様子。
アンフィールドのサポーターたちはまるでこの日を待っていたかのような熱量でシャビ・アロンソの名を叫び、万雷の拍手を送った。