アジアカップのデータを見る
アジアカップにおける日本代表のタックルデータを見てみよう。
香川はタックル数は少なく、成功率も良くなかった。表に出てこない選手は数字が0ないしは1だと思ってよい。例えば、本田のタックル数は総数1(成功率0%)、柴崎は0であった。
長谷部誠を除き、ドルトムントのMF陣と比較して1試合当たりに換算したタックル成功率も総数も全体的に低いことがわかる。香川の数字も良くなかったが、それ以上に守備ブロックがうまくいかなかったと言える。
こう考えると、香川の守備は、ドイツ移籍を機に自らのスタイルに戻ったと考えられる。
「普段は距離を縮めることで対応」、「確実にボールを奪える時にタックルに行く」というのは必ずしも見栄えの良いものではない。だが、香川のタックル総数は少なくともドルトムントではチームでも有数の成功率を誇っており、中盤の1枚として守備でも機能していると言えよう。ユルゲン・クロップが香川の守備面を褒めているのも当然だろう。
このスタイルを日本代表で生かすも変えるも監督次第だ。ハリルホジッチ新監督がどのような守備ブロックを築くのかデータがたまった頃に、また触れていきたい。