3月6日、『Africanfootball』や『BBC』など各メディアは「ナイジェリア・プレミアリーグを関知するLMCは、カノ・ピラーズ対ハートランドの試合を延期することを発表した」と報じた。

昨年のナイジェリアリーグを制したカノ・ピラーズは、木曜日に今季の開幕戦を戦うためチームバスでハートランドの本拠地であるオウェリに向かっていた。しかし、その途中のバジ=ロコジャ付近で武装強盗に遭遇してしまったという。

チームバスは強盗による銃撃を受け、ガンボ・モハメド、エネジ・オテクパ、マータラ・アダム、ウドング・エクパイ、ルーベン・オグボンヤの5選手が負傷するとともに、現金や電話などを奪われた。

そのうち重傷であったガンボ・モハメド、エネジ・オテクパ、マータラ・アダムは病院で緊急手術を受けることになったが、銃弾は既に摘出され命に別状はないとのことだ。

だが、長くチームを支えているエースストライカーのガンボ・モハメドは2013年のコンフェデレーションズカップにも出場した国内最高クラスのFW。オテクパ・エネジも同じくナイジェリア代表経験を持っているMFであり、重要な存在である彼らを失ったことはチームにとって大きな打撃になりそうだ。

この事件を受けてリーグを運営しているLMCは今週末の開幕戦を戦うことが不可能と判断。ハートランド戦を無期限で延期することを発表している。

近年キリスト教徒とイスラム教徒の対立が激しくなっているナイジェリアでは、政府の力が及ばない地域が広がっており治安が悪化。イスラム系テロ集団であるボコ・ハラムの台頭を許すなど、国内の情勢が混乱している状況にある。

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