お二人のサッカー漫画家の先生方をお招きし、それぞれの漫画のテーマを元に日本サッカーの発展について語った討論企画の様子をお伝えします。

参加してくださったのは、『ビックコミックスペリオール』にて『フットボールネーション』を連載中の 大武ユキ先生 (@YUKI_OTAKE)。 そして、『ビックコミックスピリッツ』にて『夕空のクライフイズム』を連載中の 手原和憲先生(@taharakazunori)

司会進行は db7さん(@db7seven)と、結城康平(@yuukikohei)。 そのアシスタントと、編集を担当した 黒崎灯(@PLfanpageJP)

さらに、両作品の読者でサッカーファンである うくらさん(@ucla0113)と、大学卒業後現在はスポーツトレーナーを目指されてご活躍中の宮山さん(@T_Miyayama)の計5名。

・座談会第4回の概要は・・・

「話は指導者、スカウティング、そして日本のスポーツ界全体へと広がっていきます。最後まで見逃せないトークを、お楽しみください。また、お待ちかねの新刊についても、お2人の先生に語っていただいております。」

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db7 「ある意味で今の話から繋がってくるところもあると思うんですけど、指導環境や指導者についてはいかがでしょう。両作品とも、指導者が出てきているとは思うんですけど」

手原「うちの場合は、指導者が中3の女の子だったりするんですがね(笑)」

db7「『夕空のクライフイズム』の方は指導者環境が完全に代わってしまう、という感じで、『フットボールネーション』の方は元プレイヤーの指導者がいるという感じですよね」

手原「指導者が、比較的スカウティングに関してあんまり熱心じゃないかなと思っていまして。野球の落合監督は、スカウティングに力を入れてて、ここは漫画でもやっていきたいなと思ったんですよね。フットボールネーションでもメガネさんがスカウティングをやってましたけど」

db7「雨ちゃんはスカウティングのために静岡までいってましたよね、今中君とのデートみたいな(笑)」

手原「そうですね。何のためだったのかっていう(笑)」

結城「スカウティングっていうものが無い訳ではないかもですけど、なかなか聞く話ではないですよね。野球漫画とかの方が、そういう相手チームを見に行くようなエピソードが良くある気がします」

手原「スカウティングとかが、もっと行われるようになったら面白くなるとおもいますけどねー」

db7「スカウティングとかデータ化であったり、バレーボールとかは進んでる点ですよね」

手原「バレーは、試合中でもやれるってのは羨ましいですよね。試合中にipadのようなタブレット端末を見て、データを分析するような事が普通に行われている」

うくら「サッカーだと、試合中に通信機器の持ち込みが駄目ってリーグもありますよね」

結城「携帯とかも駄目だったりしますもんね」


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