フットボールファンに最高の熱狂をもたらしたブラジルW杯も終わり、少しずつ注目が新体制に移りゆく中、Qolyでは今回、ソーシャルメディア上およびインターネット上で気鋭のコラムニスト陣をゲストに迎え、日本代表のW杯での結果に関する討論企画の様子をお届けします。
今回は、Qolyでもコラムを執筆させていただいている 結城康平(@yuukikouhei)が司会進行、編集を担当。
「長友志」など、フットボールとマンガを組み合わせていく同人誌を執筆していることで知られるサークル「きつねの処」の 白面 (@inter316) さん、鋭い目線とユーモア溢れるサッカーブログ「picture of player」が人気のタカクさん(@tkq12)、そして有料メルマガなどでサッカー分析を配信する有名サッカーアカウント @sukego_futさん(以下スケゴーさん)という論者の皆さんによる座談会の様子を、是非ご覧ください!
興味を持たれたら、是非個々のアカウントをフォローしていただけば。
結城康平:今回は、お忙しい中で集まっていただきありがとうございます。今回は僕、結城康平が、司会兼編集を務めます。よろしくお願いいたします。
一同:よろしくお願いいたしますー。
結城康平:早速ですが、以前の討論会企画で、僕たちは「ザッケローニに、この選手を選んでほしかった」というのをやった訳ですが、結果を見た上で「この選手を選んでおけば、もう少し結果が良かったかも」という部分に関して話し合っていきたいと思います。
タカク:懸念してた通り、ボランチのところ。高橋を外し、細貝を外したことで、長谷部のコンディションが悪いにも関わらず引っ張らざるを得なかった。初戦の敗北で混乱したので、青山を投入したものの、チームとして余り上手く中盤の組織は出来ていなかったよね。そこが一番キツかったかな ぁ。
スケゴー:青山はゲームメイカーにも関わらず、長谷部が完全に青山を無視してましたからね。青山と長谷部のパス交換は少なく、ほとんどがロングパスという…。
白面:それは確かにありましたね。最後まで、中盤の連携は取れていなかったような。
結城康平:そういう意味では、少し現在のトピックとは逸れますけど、青山を選んだにも関わらずチームとして明確な指針というか、使い方は見えていませんでしたね。
タカク:そういった連携を合わせる時間も無かったんだろうけどねえ。
スケゴー:選手も指揮官もお互いに妥協してしまったんですよね。どっちつかずになってしまった。ザックのサッカーなのか、『自分たちのサッカー』なのか、どっちかなら良かったのだけど、どっちにもならなかった。
タカク:コロンビア戦はロングボール多かったよね、そういえば。
スケゴー:コロンビアは二軍でしたし、弱かったですよ。間違いなくギリシャやコートジボワールより弱かった。消化試合だったために手を抜いていた選手が多く、守備も真面目にやっていたのは5人くらいしかいませんでした。
結城康平:白面さん的には、今回メンバーに選ばれなかったけれど、連れていくべきだった選手とかいますかね?
白面:全体的になんで連れて行ったの?という選手が多かった。リスクマネジメントを無視したツケが出てしまったなあと。ボランチの細貝しかり、高橋しかり。
結城康平:以前もみなさんの意見でありましたが、遠藤だったら中村憲だろ、的なとこはあったんですかね?
タカク:遠藤の状態、あそこまで悪いとは思ってなかったよね。
白面:大久保を生かすならクラブで一緒にやってる中村憲、っていうシンプルな選択で良かったんだけど、ちょっとザッケローニは色々考えすぎていたのかな、と。