2月18日、ツヴァイテ・ブンデスリーガ(2部)に所属しているFSVフランクフルトは「ユースで指導を行っていたスラヴェン・スケレジッチが、アフガニスタン代表監督になるためにチームを離れた」と公式発表した。
スラヴェン・スケレジッチ氏は1971年生まれの43歳。ボスニア・ヘルツェゴビナ(ユーゴスラヴィア)にルーツを持っているものの、ドイツで生まれた指導者。
これまでアイントラハト・フランクフルトやハンザ・ロストック、ハノーファー96のユースでコーチを務め、昨年2月にFSVフランクフルトと契約。U-23やU-19を指導していた。
アフガニスタン代表は2013年に行われた南アジアカップを初制覇し、混沌とする政治状況の中で大きな結果を残したことで話題になった。
しかしその時に監督を務めていたムハンマド・ユースフ・カルガール氏は昨年退任。今年1月には暴漢に複数回ナイフで刺されたものの、何とか一命をとりとめている。
その後を継いだのはドイツ人指揮官のエリッヒ・ルテメラー氏であるが、今年から彼はリオ五輪出場を狙うU-23に専念することになり、空いたA代表の監督にスケレジッチ氏が抜擢された形となった。
ちなみに、アフガニスタンは昨年夏に南アジアサッカー連盟を脱退しており、新たに設立された中央アジアサッカー連盟(イラン、キルギス、タジキスタン、トルクメニスタン、ウズベキスタンとアフガニスタン)に加入した。
そのため、アフガニスタンは今年行われる予定(まだ6~12月かで決まっていない)の南アジア選手権2015には出場しない可能性が高い。