前身のTDKサッカー部時代から東北の強豪として名を馳せ、2014年、福島ユナイテッド、グルージャ盛岡とともに東北の新たなJクラブとして、創設されたばかりのJ3へ参入したブラウブリッツ秋田。
2年目の与那城ジョージ監督のもと、引き続きポゼッション重視のスタイルでチーム作りを進めたが、前季に比べシビアなリーグになったこともあり攻守のバランス取りに苦労。その結果、失点が大幅に増えるとともに得点も減少し、7月には天皇杯の2回戦でFC東京に0-8と大敗。なかなか浮上のきっかけがつかめないまま、8位で初年度の戦いを終えた。
クラブは今季、新監督として間瀬秀一氏を招聘。元日本代表監督のイビチャ・オシム氏の通訳だったことで知られるが、自身も現役時代、北中米やクロアチアでのプレー経験があり、引退後は通訳だけでなくJリーグチームのコーチとして選手も指導。今年1月15日にJリーグの指揮に必要なS級ライセンスを取得し、翌16日に秋田の監督就任が発表された。
補強面では、地元・秋田市出身でFC東京時代にJ1でのプレー経験もあるMF下田光平(長崎)を獲得したほか、GK松本拓也、FW柿本健太がともに北九州から完全移籍。また、2010年に加入し、昨季のJ3ではMFながら得点ランキング4位タイの12ゴールを決めた27歳の三好洋央が再契約で残留を果たしている。
2013年からペナルティのサポートを受けていた秋田は今季、新たにアスレタとサプライヤー契約を締結。アスレタはこのオフ、アビスパ福岡、栃木SCとも契約を結んでおり、昨季からの継続となる東京ヴェルディ、カマタマーレ讃岐を含む計5チームでJリーグの一大勢力となった。(画像:アスレタ)
発表された秋田の2015シーズン新ユニフォームは、ホーム(1st)がこれまで同様鮮やかなターコイズブルーをベースに、濃淡のストライプ柄を採用。右肩部分には秋田県のカラーである「えんじ色」をイメージし、赤をアクセントカラーとして取り入れている。
秋田県の血をユニフォームに流すということを表現している。
同じテンプレートのアウェイ(2nd)もホームの流れを受け、従来の白から赤へ変更。
「オール赤」はクラブ史上初のようだ。
GKモデルは、ホームが初のグレー、アウェイが明るい黄緑色となっている。
1月18日に行われた公式ユニフォーム発表会の様子。(いずれも新加入選手で、左から下田光平、アグスティン・オルテガ、松本拓也)
ユニフォームスポンサーは、胸の「TDK」、袖の「秋田ダイハツ販売」、パンツの「JA全農あきた」が継続。背中は昨季までの秋田県に代わり、新たに「医療法人梅栄会 細谷病院」と契約を結んだ。