2013年に明らかとなった債務超過により、育成型クラブへの転換を決めた栃木SC。Jリーグクラブの“懐事情"が気になる出来事だったが、栃木は元々、2009年のJ2参入時から『5年でJ1』という目標を掲げており、その最終年であった2013シーズンが9位。よって、想定通り次のサイクルへ進むための方針転換であったともいえる。
阪倉裕二氏がヘッドコーチから昇格した昨季は、パウリーニョ、クリスティアーノ、サビアという外国人選手を筆頭に主力の多くがチームを去りながら、前半戦は上位で奮闘。キャプテンのFW廣瀬浩二や同じく在籍5年目のMF小野寺達也らがチームを牽引し、夏場に6連敗があったもののそれ以上の大崩れを許さず、最後は3連勝でフィニッシュ。12位という成績で新体制の初年度を終えた。
引き続き阪倉監督が指揮を執る今季、DFの中心選手チャ・ヨンファン(金沢)、昨季最多時間出場のFW近藤祐介(北九州)がチームを離れた一方、廣瀬と小野寺は残留。
補強面では、「神戸のメッシ」ことFW松村亮やDFパク・ヒョンジン(広島)、さらにベガルタ仙台が先日獲得したばかりのDFフェリペなどが期限付き移籍で加入。昨季出場した3選手が全員退団したGKには、桜井繁(仙台)、竹重安希彦(磐田)、吉満大介(鹿屋体育大)を迎えている。
栃木は今年に入り、新たにアスレタとサプライヤー契約を締結。(画像:アスレタ、栃木SC)
注目の2015シーズン新ユニフォームは、クラブカラーである黄色のホーム(1st)を筆頭に、さりげないグラデーションが特徴のデザインとなっている。
黄色の濃淡によるグラデーションに加え、裾部分のアクセント的な青も光る。
アウェイ(2nd)はミズノによる昨季モデルと同じ黒を採用。
白パンツ、白ソックスとの組み合わせも変わっておらず、こだわりを感じさせる。(プロバスケットボールのリンク栃木ブレックスのチームカラーに近い?)
GKモデルは、ホームが赤、アウェイが緑。
デザインは違うが同じアスレタで昨日お伝えした福岡と同様のラインナップだ。
ユニフォームスポンサーは、胸の「TKC」で、背中の「カワチ薬品」、袖の「北関東綜合警備保障」が継続。パンツは今のところ空白となっている。