2月5日、アフリカネイションズカップ2015準決勝の第2試合が開催された。アサモア・ギャンを怪我でベンチに置かざるを得ないガーナに対し、乗っている開催国赤道ギニアが立ち向かった。

「いつもと違う」ジャッジにいら立つ赤道ギニア

準々決勝ではモーリシャスの審判が「偏ったジャッジをした」として大会から追放された。その恩恵を受けてチュニジアを破った赤道ギニアは、これまで判定には恵まれていた。

しかし、CAFから罰則が正式に与えられたこともあってか、この試合では違った。イバン・サルバドールのインターセプトがファウルを取られてしまったり、バルボアがハリソン・アッフルに脚を刈られたタックルにも笛は吹かれず。

いつもと違う雰囲気になった赤道ギニアは苛立ちを隠せなくなっており、ことあるごとに審判に詰め寄る場面が見られた。

そんな展開の中、先制点を奪ったのはガーナであった。アサモア・ギャンがベンチであったため、なかなか前線で決め手となるプレーを作れずにいたものの、この試合で初めて見せたアッピアーの飛び出しが得点につながった。

前に出ていたセンターバックの裏に抜け出すと、ゴールキーパーと接触。審判はペナルティキックを宣告し、ジョーサン・アユーが冷静に決めた。

さらに前半ロスタイムにはカウンターからガーナが追加点。左寄りの位置にジョーダン・アユーが仕掛け、折り返し。フリーで待っていたワカソ・ムバラクがゴールに決めた。

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