2月3日、アフリカサッカー連盟は「アフリカネイションズカップ準々決勝の赤道ギニア対チュニジアを裁いたセーシュルン・ラジンドラパサール主審(モーリシャス)のパフォーマンスに対し、6か月の職務停止処分を科すことを決定した」と発表した。
赤道ギニアで開催された同大会の準々決勝に当たる当該の試合では、試合を裁いた主審の判断が大きな話題となった。
後半ロスタイムに0-1で負けていた赤道ギニアのFWイバン・ボラドが倒されてPKを獲得して同点に。最終的には延長戦でハビエル・バルボアがフリーキックを決めた赤道ギニアが勝利を収めている。
これに対しては開催国に有利な判定が行われたのではないかという批判が相次ぎ、赤道ギニアの監督であるエステバン・ベケル氏すらも「私がチュニジアの監督なら抗議する」と話したほどであった。
この試合を裁いていたセーシュルン・ラジンドラパサール氏のジャッジについては、CAF審判委員会が「パフォーマンスが悪かった」という判断を下し、大会からの除外、および上記のように職務停止6か月の罰則を与えることを決定した。
また、試合後には抗議するチュニジアの選手が執拗に審判に詰めよっていたほか、ロッカールームや冷蔵庫を破壊していたため、これらの行動に対しても5万ドル(およそ590万円)の罰金を科している。
そして、複数のサポーターがピッチに侵入したことに対しては、セキュリティが不十分であったとのことで赤道ギニアサッカー連盟に対して5000ドル(およそ59万円)の罰金が言い渡された。
また、チュニジアに対しては次回の大会から除外することを含めた罰則が検討されるとのことで、それらの会議については2月5日以降に行われる予定となっている。
なお、前回の2013年大会でも準決勝のブルキナファソ対ガーナ戦で審判が偏ったジャッジをしたと判断されて資格停止処分を受けている。