東京ヴェルディはJ2へ再降格した2009シーズン以降、5~7位とJ1復帰はならなかったものの上位に定着。ギラヴァンツ北九州で実績を残したOBの三浦泰年監督が就任した2013年、北九州から多くの選手を獲得し、さらなる戦力アップでJ1復帰を狙っていた。
ところが、高橋祥平の大宮移籍に代表されるようにチーム事情で戦力を入れ替えざるをえなかった面があり、肝心のシーズンに入ってもやや一貫性に欠ける采配で勢いに乗れず。Jリーグ以降では最低成績の13位に。
2014シーズンも序盤から20位近辺の低空飛行が続き、残留争い待ったなしとなった9月、ついにクラブは三浦監督の解任を決断。ユースを率いていた冨樫剛一氏が後を受け、教え子たちとともにベテランのMF中後雅喜、FW平本一樹を中軸に据えてなんとか20位でJ2残留を果たしている。
このオフは主力の大半を残留させつつ、元・川崎のFWアラン・ピニェイロらブラジル人選手3名を既に獲得。19日の新体制発表時点では27選手中、実に17選手がユース出身(※大卒を含む)というヴェルディらしい陣容で、冨樫体制2年目のシーズンに臨む。
その新体制発表とともにお披露目された、東京Vの2015シーズン新ユニフォーム。
今季はチーム名でもあるクラブカラーの緑を生かしたシンプルなデザインを採用しており、首まわりは流行りの立て襟。その内側には、「勝利」のVictory、Verdyの“V"をイメージした、羽ばたくコンドルをデザインされている。
サプライヤーは4年目のアスレタ。
また、東京Vは昨年10月、「チームを救いたい」という有志が集って設立された「一般社団法人緑の心臓」がユニフォームの胸スポンサーに付いたことでも話題に。
当時、残り8試合という状況で報じられた契約金は、推定ながら7000万円!
心電図の波形を模した「緑の心臓」のロゴにはチームに対する熱い思いが感じられ、今季も引き続き彼らのサポートを受ける形となっている。
アウェイは今季も白。GKモデルはホームが黄色、アウェイが黒で、いずれもホームと同じテンプレートを使用している。
ユニフォームスポンサーは「緑の心臓」のほか、袖の「XEBIO」が決まっているようだ。
実物も非常にシンプル。だからこそ胸のロゴが引き立ち、“鼓動"を感じさせる。(右端はトレーニング用)