ジオの眼前に迫るのは8ゴールという記録になるが、この数字に届いた選手は過去に2人いる。

一人は1997年大会での活躍により期待されたものの伸び悩み、イタリアのローカルクラブを流浪したブラジル人アダイウトン。そして、もう1人がジオが所属するリーベルの先輩、フェルナンド・カベナギだ。

2003年大会で8ゴールを決めて、アルゼンチンに通算4度目の優勝をもたらしたカベナギ。

どんな形からでも点を取れる万能FWで、18歳にして得点王に輝くという離れ業を演じると、バティストゥータ、クレスポに続く、“将来を約束された真正ストライカー"として、誰もがその成功を信じて疑わなかった。

しかし、オイルマネーに沸くロシアへの移籍が仇となり急失速する。表舞台から姿を消し、以降は各国を流浪。現在は古巣のリーベルに戻り、ジオのチームメイトとなっている。

FIFA主催ユース大会での好成績が目立つアルゼンチンだが、同大会はこのカベナギの活躍により栄冠を手にした2003年大会以来優勝から遠ざかっており、ジオが席巻する今大会にかかる期待は非常に大きい。

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