▼スコアレスの展開、先に焦れたのはアルジェリアだった
試合の流れが変わってきたのは後半半ばを過ぎてから。組織はそこそこ機能していたが、アルジェリアのクリスティアン・グルキュフ監督はやはり勝ちたいという気持ちがあったのか、ベルフォディルをスリマニに、そしてラセンをマフレズに代え、ベンタレブを本来のボランチに移した。
運動量が減ってきたこともあり、これはアルジェリアのみならず互いの攻撃を加速させた。ガーナもボールが繋がる場面が増え、そしてギャンにも大きなチャンスが訪れる。
だが、ダイビングヘッドも体のひねりが足りず、フルコンディションならばきわどいところに蹴ったであろう絶好の位置のフリーキックも大きく枠を外れていった。
これで終わりかと誰もが思った後半ロスタイム。ギャンはやはりギャンだった。ロングボールに対して右よりに飛び出すと、豪快に角度のないところからシュート!
病み上がりとは思えないプレーを最後の最後でやってのける。これこそ決定力である。
スーパースターの一撃でガーナが重要な勝利を手に入れた。