▼ジェルヴィーニョの退場、絶体絶命の危機を救ったのは?
後半のコートジボワールはよりパスを回そうという意識を高め、流れとしてはやや改善されていた。このままであればいつか点は取れる――と思える展開の中、最悪の事態が待っていた。
58分、セットプレーの後にジェルヴィーニョが相手選手を殴ったと判定され、レッドカードを受けてしまったのである。
ビハインドの上に一人少なくなってしまったコートジボワールは、64分の段階でセレイ・ディエ、サロモン・カルーを下げてシャカ・ティエネ、ドゥンビア・セイドゥを入れて3-4-2の形に。
これはかなり大きなギャンブルだったと思われるが、このシステムチェンジでツートップになったことは功を奏した。
72分、ハイボールをボニーが落して繋ぎ、それに途中出場のドゥンビアが飛び出してシュート。これがネットを揺らし、絶体絶命のピンチを前線に並べた2枚が救った形となった。
試合はこのまま1-1で終了。コートジボワールは優勝候補の一つであるが、やはりドログバやゾコラの不在は大きく響いており、いい組み立てはほとんど見られなかったし、守備も不安定で、完成度は低い。その中で結果を残したドゥンビアは今後重要な存在になるはずだ。