2013シーズン、昇格から一年でのJ2降格を喫した湘南ベルマーレ。しかし、曺貴裁(チョウ・キジェ)監督率いる若いチームは、J1での悔しい経験を力に変え、2014年のJ2で見事な戦いぶりを見せた。
前回J1へ昇格した2012シーズンはとにかく勢いが目立つチームであったが、昨季は持ち味である縦への速さに加え、状況判断など1試合90分におけるチームとしてのマネージメント能力が向上。開幕14連勝を達成すると、初黒星を喫した愛媛FC戦直後から再び21試合連続無敗。開幕ダッシュから一転、8試合勝利なしと泥沼にハマり込んだ2年前とは明らかに違うチームであった。
最終的には、J2で5チーム目の勝ち点100超えとなる(※川崎、広島、仙台、C大阪。試合数はそれぞれ異なる)、勝ち点101で初のJ2制覇。J2全チームから勝利したのは初の快挙である。
このオフは昨季主力のDF丸山祐市(FC東京)、FW武富孝介(柏)がそれぞれ所属クラブへ帰還。特に丸山の離脱は痛いが、DFには元日本代表の坪井慶介(浦和)を獲得。また、中盤ではサイドの高山薫(柏)が復帰、藤田征也(新潟)も完全移籍で獲得したほか、日本代表歴のある攻撃的MF山田直輝(浦和)らが期限付き移籍で加入している。
湘南は19日、2015シーズンの新ユニフォームを発表。(写真:ペナルティ/ウインスポーツ、湘南ベルマーレ)
今季もベルマーレの象徴である積極的な縦の攻めをデザインコンセプトに、ライトグリーンのホーム(1st)は正面中央に白と青のグラデーションラインを縦に配置。両袖の青いラインとの組み合わせにより「↑」を表現し、上昇をイメージしている。
また、シャツのベースにはJリーグへ加入した1994年のユニフォームに使用していた菱形をモチーフにポリゴンスタイルのグラデーションパターンを採用。襟の後ろには『NONSTOP FOOTBALL』のメッセージが入れられている。
白のアウェイ(2nd)もホームと同じテンプレートを使用し、センターには緑と青のグラデーションライン。さらにこちらはピンストライプを取り入れ、より「縦」を強調、かつ上品なデザインに仕上がった。
GKモデルは引き続き紺とピンク。ただ、紺のユニフォームの評判が良かったようで、昨季とはホームとアウェイのカラーが逆に。
それぞれフィールドプレーヤー用のデザインを踏襲しているが、紺のホームはサイドからセンターに向かって徐々に明るくなる菱形グラデーションパターンを採用。深い海に光が差し込んだようなイメージとなっている。
ユニフォームスポンサーは、胸が今年新たに契約を結んだエネルギー流通情報事業の「エナリス」。昨季胸スポンサーの「トライテラス」は袖へと移った。背中の「産業能率大学」、パンツの「横浜ゴム」は継続。
左から、秋元陽太、永木亮太、遠藤航、梶川裕嗣。昨年のアジア大会にU-21日本代表として出場した遠藤は浦和から正式なオファーが届いていたが、ユース時代から過ごしてきた湘南で今季も戦う。