2005年からクラブの育成に携わってきたチョウ・キジェ監督のもと、豊富な運動量を武器にしたプレッシングサッカーで3年ぶりのJ1昇格を果たした湘南ベルマーレ。
課題だった戦力面に厚みを持たせて臨んだ2013シーズンだったが、開幕戦で横浜FMを相手に、一時はリードを奪いながら2-4の逆転負けを喫すると、開幕10試合で1勝3分6敗と低迷。J2では相手がミスをしてくれていたところでしてくれず、決定力不足にも悩まされてなかなか勝ち点を伸ばすことができなかった。
シーズン途中にチームを去ったエジバウド、キリノの代わりに、ステボ、ウェリントンという二人のFWを獲得。GKにアレックス・サンターナ(コメルシアル)、中盤の攻撃的なポジションにも大竹洋平(FC東京)を期限付き移籍で補強したものの、結局上昇気流に乗るための決定打とはならず。一年での降格を余儀なくされた。ただ、自分たちの戦い方を貫いた上での結果(16位)であり、若いチームがJ1で手にしたものは決して少なくないだろう。
チョウ体制3年目となる今季に向けては、MF高山薫、MFハン・グギョンが柏へ移籍。DFの中心選手だった大野和成も新潟へ復帰した一方、キャプテンを務めるMF永木亮太は残留。補強面では、大竹、GK秋元陽太(愛媛)を完全移籍で獲得したほか、DF丸山祐市(FC東京)、FW岡田翔平(鳥栖)といったいかにも湘南のサッカーに合いそうな選手が期限付き移籍で加入している。
その湘南が21日、新体制発表会見を開催。2014シーズンに向けた新ユニフォームを発表した。
3年目のPenaltyによる2014モデル。クラブカラーであるライトグリーンのホーム(1st)は、中央に青のグラデーションラインを入れたデザイン。湘南の象徴である積極的な縦の攻めをコンセプトに、勝利への航海へ真っ直ぐに進む船の航跡を表現。3本の細いラインはチームの合言葉「GET3」を表している。
後身頃はさりげないシャドーのボーダー柄。
シャツのスポンサーは、トライテラス(胸)、産業能率大学(背中)、ウイルプラスホールディングス(袖)がいずれも継続する。
一回り大きくなったエンブレム。今季モデルは3Dエンボス加工の高級感あるシリコン素材で作られているとのことだ。上には、第74回天皇杯優勝、1995-96アジアカップウイナーズカップ優勝を表す二つの星。
パンツスポンサーは以前胸スポンサーを務めていた、「ヨコハマタイヤ」で有名な横浜ゴムと新たに契約を結んだ。
白のアウェイ(2nd)は、クラブ史上初となるタスキ柄。こちらもクラブカラーである緑と青のグラデーションラインを取り入れている。
GKモデルはどちらもFP用と同じテンプレートで、ホームはこれまで通りコーラルピンク。アウェイは新たにディープネイビーを採用した。FP用のホーム同様、襟や袖口には鮮やかなフラッシュイエローが配置されている。
ちなみに湘南と言えば、毎年恒例の「七夕ユニフォーム」が有名。今年もどんなデザインになるか楽しみである。