Qolyでは今回豪華な4人のフットボールファンの方々をゲストに迎え、2014年の日本サッカーに関する討論企画の様子をお届け。
参加者は 結城康平(@yuukikouhei)、タカク(@tkq12)さん、 らいかーるとさん(@qwertyuiiopasd)、 スケゴーさん(@sukego_fut)、 そして漫画家の 大武ユキ(@YUKI_OTAKE)先生。
《前編は こちら》
育成の地域差と、Jリーグを語る
大武「静岡脳が話題になりましたけど、地域差もあるんですかね?」
らいかーると「勿論ありますよ。地域に属していても、全く違うスタイルを貫く異端児みたいな指導者もいますけど」
スケゴー「私は観戦前の資料としてJリーグ各チームの戦術系ブログをチェックしているんですけど、不思議なことに静岡の2チームは、サッカー王国のイメージの割には、読ませるブログが少ないです」
タカク「静岡の育成って底知れない深い闇のように見えますよね」
結城「僕は静岡出身ですけど、テクニック面で上手ければなんとかなっていたような世代が、そのまま指導者になっているような印象です...」
タカク「実際、静岡出身者が静岡の2チームの監督をやっているじゃないですか。やっぱり内容はないんですか?」
大武「ジュビロを応援している友人は絶望してましたね。フロントとかも黄金期のメンバーで纏めてましたし」
タカク「そこに引き分けたジェフ千葉っていうのがあるんですけど!!」
一同「(笑)」
結城「後は、静岡は強いチームが多すぎるので、上手い選手が分散してしまうっていうのは聞いたことがあります。そういった傾向が、質の高いコーチによる上手い子の一斉指導みたいなものに繋がっていないのかもしれません。高校野球でいうと大阪とか神奈川とかみたいに、群雄割拠状態なのが良いことなのか解らないという」
らいかーると「静岡には詳しくないですけど、黄金時代の静岡出身のコーチが、その頃を基盤として指導をしていると聞いたことはあります」
結城「僕が今まで感じてきた印象と同じですね...」
タカク「メソッドがないのかもしれないね」
らいかーると「後は勿論、他の県のレベルが上がっているというのは、あると思います。以前は静岡が非常に進んでいたトレセンのシステムとかも、他の県がしっかり取り入れてきているので。そういった部分での差異が埋まってきていると」
タカク「ネットの普及と共に、静岡の独占が崩れたという感じなんでしょうか?」
スケゴー「それとサッカーという競技自体、進化のスピードが速すぎて、付いて行けてないというのがありますよね。10年の時差があれば別競技に感じるくらい違ってしまっていますし」
大武「サッカーというスポーツ自体のメジャーになり具合、っていうのもありますよね。昔から野球が有名な地域でも、サッカーをやる子どもが増えたというか。やる人が多ければ多いほど、上手い子も増えるという」
タカク「それは統計的にもそうでしょうね」
スケゴー 「時の流れが速すぎて、静岡の人たちが他県に対するアドバンテージとして持っていたノウハウが、バージョンアップされないまま時代遅れになってしまっている印象があります」
タカク 「他の県が海外から最新の機関銃を買っている時に、静岡は一子相伝の火縄銃の撃ち方を延々語り継いでるという感じなのかなあ...」