『BBC』は「元ブラジル代表FWアドリアーノは、麻薬の密売人に自転車を与えたとしてリオデジャネイロで起訴された」と報じた。
かつてパルマで中田英寿、アドリアン・ムトゥとともに「トリデンテ」を形成したことで日本のファンにもおなじみのアドリアーノ。その後インテルでも活躍したものの、プライベートでの問題や怪我、そして精神的な問題によってその後のキャリアが崩壊。現在は所属クラブを失っている。
先日からはメキシコや中東、そしてフランス2部のル・アーヴルと交渉を行っていると報じられてきたが、ここにきて再び大きなスキャンダルが浮上した。
記事によれば、アドリアーノは2008年にバイクを購入し、2010年にパウロ・ホジェーリオ・ジ・ソウザ・パズ、通称”ミカ”として知られる麻薬の密売人に貸し与えていたとのこと。このバイクはコマンド・ヴェルメーリョという大きな麻薬密売組織によって使われたという。
なお、アドリアーノ側はこの疑惑に対しては否定しているものの、検察は国外逃亡の恐れがあるとして彼のパスポートを押収するよう求めているとのこと。もしそうなった場合、現在行っている国外のクラブとの交渉については難しいものになることが予想される。
逮捕状は発行されていないとのことであるが、『ESPN』によればこれが実刑に至った場合最大15年の懲役という重い罰則が下される可能性があるという。