10月31日、『L'Equipe』は「フランス2部・リーグドゥのル・アーヴルは、元ブラジル代表FWアドリアーノにオファーを送ったことを発表した」と報じた。
先日から話題になっている通り、今季ル・アーヴルは新たなオーナーであるクリストフ・マイヨールを迎えることになり、その最初の動きとして元ブラジル代表FWアドリアーノの獲得に向かっている。
しかし、それについては以前から資金面での問題が発覚している。クリストフ・マイヨール氏によって9月の段階で約束されていた資金が届いていないことが発覚しており、予定されていたアジア方面の投資家からの調達が上手く進んでいないのではないかと推測されている。当初は8月~9月末というタイミングでオーナー、会長が交代になるはずだったが、結局それはまだ行われていない。
クラブの経営に対する監視が強いフランスリーグにおいては移籍についても厳しく、今年1月にはリールがセバスティアン・コルシアの獲得を取り消されており、財政的に可能だと判断されなければ認められない。
その点で言えば、ル・アーヴルはまだクリストフ・マイヨール新会長(予定)がクラブを買収するための資金自体が到着していないため、現状ではまず不可能であり、どうなるかは完全に不透明である。
なお、クリストフ・マイヨール氏はかつて破産寸前のグルノーブルを買い取ろうとしたことがあるが、その時も資金が足りずに結局手を退いており、もともとそれほど信頼性が高い人物ではない。