10月25日、2014年度AFCチャンピオンズリーグの決勝戦ファーストレグが開催された。
ここまで広州恒大、FCソウルを破るという金星を達成してきたウェスタンシドニーは、国内リーグでは開幕から2連敗と調子を崩しているが、ACLでの勢いはやはり止まらなかった。
アル・ヒラル(サウジアラビア)がかなり相手を研究しており、序盤は全く良いところがなかったウェスタンシドニー。
最終ラインでボールを持たされ、縦パスを狙われて潰され、一方的に攻撃を受けるような展開。前半はまさに点を取られなくてラッキーという内容だった。
しかし、57分に怪我で離脱していたエースストライカー、トミ・ユリッチが大歓声の中で投入されると、試合の流れを一変させた。
64分、左サイドバックのゴレツがダイレクトで鋭いアーリークロスを入れると、最終ラインの裏に飛び出したトミ・ユリッチが合わせる!
非常に苦しい状況の中で先制点を奪取したウェスタンシドニーは、いつも通り体を張ったディフェンスでアル・ヒラルの反撃を止め続け、GKチョヴィッチが好セーブを連発! 最後までゴールを守って見せた。
これで初戦を勝利で終えたウェスタンシドニーは、11月1日にサウジアラビアに乗り込みセカンドレグを戦う。チーム創設からわずか3年目でアジア王者という前人未到の夢まであと一歩というところまで迫った。