サッカーファンにとって最もポピュラーなサポーターズソングといえば、この歌であるに違いない。

リヴァプールやセルティック、ドルトムントやFC東京のサポーターズソングとして知られる『You'll Never Walk Alone』である。

この曲名の意味は、「君は一人じゃない」。シンプルながらも力強いそのメッセージは多くの国で愛され、この言葉は東北地方太平洋沖地震が発生した直後、日本サッカー界でもスローガンとなった。

特に『Gerry and the Pacemakers』が歌うこのバージョンはリヴァプールのアンフィールドで試合前には必ず流れ、サポーターたちが一斉に口ずさむ光景と雰囲気は荘厳の一言。中でもUEFAチャンピオンズリーグの舞台で聞くこの曲は極上と呼ぶに相応しく、サッカーというスポーツの素晴らしさを感じさせてくれるほどの迫力を持っている。

まもなく、リヴァプールは1742日ぶりのUCLに挑む。今日は、これまでのサッカーシーンで歌われてきた『You'll Never Walk Alone』の中でも、編集部Sが厳選した極上のムードのものをご覧いただこう。是非、音量を上げて音を逃さないイヤホンで視聴していただきたい。

▼04-05 UEFAチャンピオンズリーグ準決勝リヴァプール対チェルシー2ndレグ(アンフィールド)

(背景)

シーズン通算5度目の対決で初めてチェルシーを下し、悲願の決勝進出を決めたリヴァプール。
決勝進出という快挙に湧くサポーターから紡ぎ出されるムードは異様と表現するしかなく、
アンフィールドの雰囲気、ギャラスの涙、笑顔で抱擁するマケレレ、カメラワーク、敵将モウリーニョ監督の拍手とそれに応えるリヴァプールファン、最後に渾身のガッツポーズを見せるジェラードなど、まさに映画のようなカットの連続であった。

▼04-05 UEFAチャンピオンズリーグ決勝ミラン対リヴァプール(アタテュルク・オリンピヤット・スタドゥ)

(背景)

奇跡の大逆転劇で“イスタンブールの奇跡"を実現させたリヴァプール。
セレモニー後、アタテュルク・オリンピヤット・スタドゥには『You'll Never Walk Alone』が流れた。