6月21日、『Inside』は「元メキシコ代表FWカルロス・ベラは、レアル・ソシエダと新たに4年契約を結んだ」と報じた。

カルロス・ベラは2012年にレアル・ソシエダに加入したものの、移籍元のアーセナルに半分の保有権が残っており、420万ユーロ(およそ6億円)での買戻しが可能な条項が記載されていた。

今季大活躍を見せたベラについては、アーセナルが買戻し条項を行使することを示唆していたが、ベラ自身がスペインに残ることを希望し、レアル・ソシエダも残留を求めていたため、交渉がかなりこじれていた。

しかし記事によれば今回それは合意に達し、ベラの保有権のすべてがレアル・ソシエダに移ることになったという。

レアル・ソシエダはアーセナルに1100万ユーロ(およそ15億4000万円)を支払うとともに、活躍の度合いによって最大500万ユーロ(およそ7億円)がプラスされるという条件となった。バイアウト条項は3000万ユーロ(およそ42億円)に設定されている。

基本的には、ベラはアーセナルが本気で買い戻そうと思っていれば一切の交渉は必要ないわけであり、要するに「買戻しを示唆することでいかに保有権を高く売るか」というブラフだったと思われる。

つまり、この記事が本当であれば、アーセナルは使うつもりのない選手で最低15億、最大で22億円を生み出すことに成功したわけである。

なお、カルロス・ベラがアーセナルに加入した時の移籍金は12万5000ポンド(今のレートでおよそ2120万円)、トップチームで50試合出場すれば55万ポンド(今のレートでおよそ1億円)が支払われるという契約であった。

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